ニキビを潰すと大量の血!原因と正しい対処法
更新日:2021年6月21日
ニキビが傷ついたり、潰れてしまったりしたときに、大量の血が出てくることがあります。ニキビがあるだけでも気になるのに、さらに出血してしまうなんて心配になりますよね。見た目や痛みはもちろん、跡が残らないかも気を付けなければいけません。
一日も早くキレイで健康なお肌を取り戻すために、正しい原因と対処法を確認して適切にケアしましょう。
なぜニキビから大量の血が出るの?
ニキビは、何らかの原因で毛穴に皮脂がつまり、そこにアクネ菌が増殖して、毛穴の中で炎症を起こしている状態です。
ニキビが出来ている状態のときは毛穴の内部の炎症が進んでいるため、毛細血管を傷つけてしまっています。これが、ニキビから血が出る原因です。
傷ついたり、潰れたりしたためにニキビから血が出ている状態のときは、その傷から雑菌が入ったり、さらに毛穴が傷ついて炎症が広がってしまう可能性も。すぐに適切に対処することが重要です。
ニキビから血が出たときの正しい対処法
ニキビから血が出た場合は、まずは軽くティッシュでおさえて傷口をカバーしましょう。こすったり、強く押したりしてしまうと悪化につながりますから、「軽くおさえること」がポイントです。
出血がおさまってきたら、清潔な状態にするために流水で洗いましょう。このときも、こするなど刺激をあたえないように注意してください。
清潔にするために消毒液を使いたくなるかもしれませんが、消毒液は刺激が強いのでNGです。消毒液は使わずに流水でやさしく洗ってあげてください。
洗った後には、清潔なタオルで水気をとりましょう。清潔ではないタオルでは、雑菌の繁殖を促してしまいかねません。また、ゴシゴシと拭いてしまっては、敏感な状態になっているお肌を傷つけることにつながるので、やさしくおさえるように水気をとってください。
その上で、刺激の少ない化粧水などで保湿をします。ニキビをケアする成分が配合されている化粧品がおすすめです。
それでも血が止まらないときは...
ニキビが潰れてしまって、なかなか血が止まらないというときは、流水で傷口を洗った後、滅菌ガーゼをあてて軽く押さえれば、通常はしばらくすると血は止まります。
しかし、それでも血が止まらないこともあります。
そのような場合は、滅菌ガーゼの上から氷で冷やしましょう。
唾をつけるといい、なんていうことを聞いたことがありますが、やりがちなNG行為です。口の中は雑菌だらけのため、おすすめしません。
跡が残らないようにするためのポイント
出血するニキビは、毛細血管が傷つくくらいお肌内部の炎症が進んでいる状態のニキビが、さらに傷ついてしまっている状態です。間違った対処法では、一般的な傷口と同様に跡が残ってしまう確率が上がります。
跡が残らないようにするためには、お肌のターンオーバーを促進させることがポイントです。
キレイなお肌のためのポイント「ターンオーバー」とは
ターンオーバーとは、古いお肌が新しく生まれ変わる「お肌の新陳代謝」のことです。
一般的に正常なお肌のターンオーバー周期は28日といわれていますが、お手入れ方法や生活習慣、年齢などによって変わってきます。お肌のターンオーバーが正常に行われていない状態では、健康な状態のお肌に戻るまでに時間がかかってしまいますし、さらなるトラブルが生じる可能性も。
ターンオーバーが正常に機能すれば、お肌が生まれ変わることで、出血したニキビのような傷ついたお肌も健康な状態に戻っていきます。つまり、ちゃんとターンオーバーが機能するようにお肌の状態を整えてあげる必要があるのです。
お肌のターンオーバーを促進し、一日も早く健康な状態に戻すためには、保湿が重要。刺激の少ない化粧品で、たっぷりと保湿をしてあげましょう。いつもより多めに、お肌がひたひたになるくらい水分を与えましょう。お肌はしっかり潤った状態にしてあげると、お肌本来の力が発揮されます。
少なくとも朝晩の1日2回はお肌を保湿します。さらに乾燥が気になるときには、随時保湿しましょう。持ち歩けるような小さいサイズの化粧水やクリームをバッグに入れておいたり、学校や職場に置いておいたりするのもいいかもしれません。
また、適切に対処したはずなのにひどくなってしまった場合は、さらなる悪化を防ぐためにも迷わず医療機関を受診してください。
そもそも血が出ないようにするために
ニキビから出血したときの対処法をお伝えしてきましたが、そもそも出血しないようにするのが一番。
ニキビができるとつい潰したくなってしまいますが、自分で潰してしまうのはニキビの悪化や、お肌を傷つけることにつながりますので絶対に避け、医療機関で潰してもらうようにしましょう。
また、日頃からニキビケア成分が配合された化粧品を使うこともおすすめ。ニキビケア成分を配合した化粧水などの化粧品を普段から使っておくと安心ですよ。
◆動画で解説を見たい方はこちら↓
おすすめの成分
化粧品に配合されるニキビケア成分には、以下のようなものがあります。
―ニキビの炎症を抑える―
グリチルリチン酸、アラントイン
ニキビの炎症による悪化を鎮める効果が期待できます。
―ゴワゴワ角質ケア―
サリチル酸、AHA(フルーツ酸)
古い角質を除去し、新しい角質の生成を助けます。使用後はバリア機能が低下しがちのため、しっかりと保湿をしましょう!また、お肌に刺激を感じたときは使用を中止しましょう。
―赤みや跡ケア―
ビタミンC誘導体
炎症を抑えたり、色素沈着を防止したりする効果が期待できます。
―ターンオーバーの促進―
ビタミンA(レチノール)、ビタミンB(パントテン酸)
お肌のターンオーバーを助け、ニキビの傷を早く治す効果が期待できます。
―ニキビケアのスグレモノ―
フラーレン
抗炎症、色素沈着防止、バリア機能向上などなどさまざまな美容効果が期待できるスグレモノ成分です。
これらの成分はあくまでも一部に過ぎません。その他にも、ヒアルロン酸やコラーゲンといった保湿成分でしっかりとお肌を保湿することもニキビケアにとって大変重要です。
その反面、気をつけてほしい成分もあります。
気を付けてほしいこと
「オーガニック」や「無添加」と表示された化粧品は、それだけで安心と思い込んでいませんか?
実はどちらも日本では明確な基準がありません。しっかり、どのような根拠をもとに「オーガニック」や「無添加」と表示しているのかを確認するようにしましょう。
また、敏感肌や乾燥肌の人はアルコール成分を配合した化粧品には気を付けましょう。
その他にも、アレルギーを引き起こしやすいと言われている合成香料、バリア機能を低下させる石油系界面活性剤にも気を付けたほうが無難ですね。
何を選んでいいのかわからないときは、ニキビ予防のために開発されたノンコメド処方の化粧品をおすすめします。お肌に負担が少なく、毛穴詰まりに考慮されている化粧品のため、ニキビケアに最適です。
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飯野あゆみ
今まで1000名以上のお客様にアドバイスしてきた実績をもとに、多くのスキンケア商品を企画・開発。美容部員、エステティシャン、スポーツインストラクターなどの経験をもつ、お客様の美容と健康に向き合うスペシャリスト。趣味は空手、スノーボード、釣り、読書。