2021.01.12

ニキビの原因?お肌に悪い?“甘いもの”との上手な付き合い方を教えて!

毎年この時期になると、店頭に並ぶキラキラとしたチョコレートに心奪われてしまう内山です。子どもと一緒にお菓子作りをすることも増え、ついつい「もう一個、あと一個…」と手が伸びてしまいます(笑)。

しかし、“甘いもの”はとにかくお肌に悪いイメージがありますよね。「チョコレートがニキビの原因!」というのもよく聞く話です。そこで今回は、甘いものがお肌に与える影響と、上手な付き合い方を解説していきます。

必要以上に怖がらず、我慢せず、甘いものを食べてホッと一息つける時間をつくってみましょう。

甘いものはお肌に悪い?

甘いものには主に「糖質」という栄養素が含まれています。糖質とは、三大栄養素の一つであり、炭水化物にも多く含まれています。

糖質の最も大切な役割は人間が動いたり話したり考えたりといった、生きるための「エネルギー源」になることです。脳がエネルギー源にしているのも、「糖質(ブドウ糖)」だけ。糖質は人間が活動するために不可欠な主要なエネルギー源で、元気に過ごすために欠かせないものなのです。

しかし、糖質をたくさんとりすぎてしまうと、エネルギーを作り出すためにビタミンB群が消費されます。ビタミンB群はお肌を健やかに保つためにも使われる栄養素ですが、普段から不足しやすいため、糖質のエネルギー代謝のために使われてしまうと、お肌が荒れてしまうことがあります。こういったこともあり、「甘いもの=お肌に良くない」というイメージになっています。

甘いもので体が焦げる?

「甘いもの=お肌に良くない」というイメージに加えて最近世の中でよく聞こえてくるのは「糖化」という言葉。

糖化とは、ごはんやパン、麺類などの主食や小麦粉製品、お菓子や甘味料、フルーツなどの「糖質」をたくさん摂取しすぎて、使いきれずに体内に残ると、余分な糖質が体内のたんぱく質などと結びついて、細胞などを劣化させる現象のことを言います。

これが進むと肌のシワやくすみ、シミなどとなって現れます。この現象は「体の焦げ」とも呼ばれ、さまざまな病気の原因になるとも言われています。

甘いものが欲しいときは「栄養不足」のサイン?

こう聞くと、そんな恐ろしいもの食べれない!!って思っちゃいますよね。
でも今まで紹介したお話はあくまでも極論であり、「食事が糖質に偏りすぎている」「糖質をたくさん摂りすぎている」場合のお話なので、ご安心ください。

糖質の一日の摂取推奨量は、年齢や運動量、体質で異なってきますが、
特に持病などがなければ農林水産省が推奨している「一日に必要なエネルギー量と摂取の目安」を参考にするとよいでしょう。

「それはわかっているけど、とにかくたくさん甘いものが食べたい!衝動的に食べてしまう!」という場合は、体内の栄養が不足していることが多いです。

甘いものが欲しくなるときは、脳が糖分を欲していると思いがちです。でも実は、糖質ではなく「タンパク質」が不足していることが多いようです。タンパク質が不足することで幸せホルモンである「セロトニン」という脳内物質が不足し、手っ取り早くエネルギーにできる糖質=甘いものが欲しくなる、というメカニズムなのだとか。
このような時は赤身の肉・魚・豆類などをバランスよく食べ、良質のタンパク質を補ってあげることが必要です。

また、合わせて「セロトニン」を高めるトリプトファンが多い食材をとることで、より有効に栄養補給を行うことができます。

【トリプトファンが多い食材】
玄米・雑穀(キビ、アワ、ヒエ、アマランサス・キヌアなど)、ごま、小豆、大豆、味噌、納豆、豆腐、卵、里芋、ブロッコリー、インゲン、シイタケ、アボカド、麹、甘酒、ぬか漬け、デーツ、バナナ、ナッツなど

いますぐに甘いものがほしい!!

何でもそうですが、無理をしても続きませんよね。ストレスがかかるとガマンしている分のリバウンドがあったり、お肌にも影響します。

どうしても甘いものがやめられない人は「甘いものを食べるのを完全にやめる」のではなく、自然の甘みをとるようにしたり、お料理の味付けにちょっとした工夫をすることがおすすめです。
お料理の味付けには、みりん、はちみつ、メープルシロップ、てんさい糖、キビ砂糖、黒糖を使うとよいでしょう。

また、おやつにはケーキなどの洋菓子よりも、ビタミン・ミネラルなどが豊富なフルーツを摂るとお肌に良い成分も一緒にとれますよ。冬が旬の温州ミカンは、しっかりとした甘みが感じられてとても美味しいです。

無糖のヨーグルトにドライフルーツや冷凍フルーツを入れ、メープルシロップやハチミツを混ぜたものも、腸内環境を整えながら甘いものが取れます。現在では、コンビニエンスストアでもお手軽に冷凍フルーツが手に入るようになりましたので、寒いけどアイスがやめられない!というような方はぜひ試してみてくださいね。

この記事を書いたのは
スキンケアアドバイザー
内山星子
スキンケアアドバイザー<br>内山星子

元エステティシャンの知識と経験を活かし、お肌のお悩みにきめ細かくおこたえする美容のプロ。趣味はアウトドア。 【好きなピカイチアイテム】リプロスキン ローション 200ml

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