お客様の疑問に答えます!(7)テレワークと不眠の関係って?
今回は、お客様からのお問い合わせにお答えします。
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ここ何か月か、テレワークの日々が続いていて
環境の変化とかがストレスになってるからだと思うんですけど
前より睡眠がしっかりとれないし、目覚めも悪くなりました。
まずは何から改善して言ったらいいですか?
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テレワークを推奨する企業も増え、現在もご自宅で仕事をする方も多い今。なんとなく夜の寝つきが悪いし、そのせいで目覚めもすっきりしない。
なんとなく身体の調子も良くない…といった負のスパイラルに飲まれている方も少なくないかと思います。これらの不調は自律神経の乱れが原因かもしれません!
今日は、自律神経の乱れを整える為のポイントをお伝えします!!
自律神経ってなに?
まず初めに自律神経についてご説明します。
自律神経とは、一言でいうと内臓や、血管などの働きをコントロールし、身体の環境を整えてくれている神経で、すべての内臓、全身の血管や分泌腺をコントロールしています。
自律神経は、私たちの意思とは関係なく独立して働いていて、意識しなくても呼吸をしたり、食べたものを消化するため胃を動かしたり、体温を維持するため汗をかいたりできるのは、自律神経のおかげなのです。
この自律神経には、昼間や活動しているとき、緊張している時に働く「交感神経」と、夜間やリラックスしているときに働く「副交感神経」の2種類があります。
相反する働きをするこの2つの神経が、バランスを取りながらあなたの体の状態を調節しています。
しかし、この「交感神経」と「副交感神経」のバランスが何らかの原因で崩れてしまうと、体や心の不調がでてしまうのです。
テレワークと不眠の関係
お問い合わせにあるように、テレワークが始まってから眠りにつきにくい、目覚めが悪い等のお悩みを抱え始めた方は自律神経が乱れている可能性があります。
こんな症状が出たら自律神経が乱れているサインです。以下を参考にしてみてください。
・全身に現れる不調・・・眠りに付けない、身体がだるい、疲れがとれない
・体の器官に現れる不調・・・頭痛、耳鳴り、めまい、口の渇き、動悸、便秘や下痢、生理不順、手足の冷えやしびれなど
・心に現れる不調…情緒不安定、集中できない、些細なことでイライラするなど
いかがでしょうか?当てはまる症状はありましたか?
自律神経が乱れる一つの原因として「ストレス」が挙げられます。
テレワークと聞くと、ずっと家に居られて身なりも概ね自由だし、通勤をしなくていいから羨ましい!なんてことも言われますが、仕事場が自宅になった事による環境の変化、ご家族がいることでうまく仕事に集中できなかったり、同僚や上司ともうまくコミュニケーションが取れないなど…
テレワークならではのストレスもありますよね。また、この状況がいつまで続くのかという目に見えない不安もストレスに繋がっていると思います。
自律神経の整え方
それでは、乱れた自律神経はどのようにして整えていけばいいのか?ご紹介していきますね!
食事改善
食事改善では、交感神経と副交感神経のバランスをとるのに重要な「セロトニン」という物質に注目しましょう。セロトニンは、精神を安定させてくれる働きがあります。セロトニンが少なくなると攻撃性が高まったり、不安やうつ・パニック障害などの精神症状を引き起こすといわれています。(厚生労働省「e-ヘルスネット セロトニン」より)
また、セロトニンは質の良い睡眠を促す「メラトニン」の分泌を促進させるため、不眠対策としても注目されている物質なんですよ。それでは、セロトニンを体内で生成するために必要な栄養素を挙げてみましょう。
・トリプトファン…体内で合成することができない必須アミノ酸のトリプトファン。脳に運ばれるとセロトニンを生成します。
赤身の魚(カツオ、マグロ)、アボガド、赤身の肉、レバー、ナッツ類、ゴマ、バナナ、チーズなどの乳製品などに多く含まれる。
・ビタミンB6…セロトニンを体内で合成するときに必要な栄養素です。トリプトファンと一緒に摂ると◎
鮭、さば、さんまなどの魚類、鶏胸肉やささみなどの脂身の少ない肉類、酒粕や抹茶、ごまなどに多く含まれる。
・炭水化物…トリプトファンからセロトニンを生成するために必要な栄養素。脳のエネルギー源になります。
白米、麺類、芋類、パン、果物などに多く含まれる。
この3つの栄養素が同時に摂れるのがバナナです。手間もかからず簡単に食べることが出来るのでおすすめです^^
基本はバランスよく食べるように意識しましょう!
太陽の光を浴びる
テレワークをしていると、外に出る機会もめっきり減りますよね。そんな時は、朝起きてすぐにカーテンと窓を開けて日光を浴びましょう!
日光を浴びることでもセロトニンが分泌されるんですよ。暑さも徐々に落ち着き、過ごしやすい気温になってきましたから、休憩時間はベランダに出て過ごしてみるのもいいですね。ウォーキングなどの有酸素運動もセロトニンの分泌を助けてくれるので、是非取り入れてみてくださいね。
ストレスを溜めないように心がける
自律神経が乱れる原因の一つであるストレス。テレワーク中に限らず、環境の変化や、人間関係など様々な理由で感じてしまいますよね。
ストレスが多いときは、交感神経が優位になっています。心が穏やかになる副交感神経が優位に働くよう、積極的にリラックスできる方法を取り入れていきましょう。
テレワークに限って言えば、ワークスペースを快適にカスタマイズしてみたりするのはいかがですか?観葉植物を置いたり、すきなグッズを置いたり、リラックスできる音楽を流しながら仕事をするのもいいかもしれません。
昼食や休憩をするときはデスクから離れるのも、仕事場とプライベートスペースを分けることになるので気持ちの切り替えにも役立つかもしれません。
また、ストレスの緩和には「ビタミンC」を摂るものいいですよ!「抗ストレスホルモン」の分泌にはビタミンCが必要不可欠。ビタミンCは、キウイフルーツ、グレープフルーツなどの果物、ブロッコリーやピーマンなどの緑黄色野菜に多く含まれています。テレワーク中のブレイクタイムには野菜ジュースなどを飲むのもいいですね。
ストレス発散につながることを自分の中でいくつか持っておくと自衛になります!
あなただけのリラックス方法をたくさん見つけてくださいね。
内山星子
元エステティシャンの知識と経験を活かし、お肌のお悩みにきめ細かくおこたえする美容のプロ。趣味はアウトドア。