今年は何を選んでどう使う?日焼け止め大解剖スペシャル【前編】
全国各地で続々と桜の開花が報告されていますね。ピカイチのある新潟でも、ポカポカ陽気が続いています。
春の日差しは気持ち良い…けれど、気になるのは紫外線ですよね。4月の紫外線量はピーク時の8~9割、本格的に紫外線対策を始めている方も多いのではないでしょうか。
今年は“日焼け止めの当たり年”とも言われているようで、多機能でバラエティに富んだ日焼け止めが数多く発売されているのだそう。種類が多いと迷ってしまいますが、まずは日焼け止めのことをしっかり理解して、自分のお肌や生活スタイルに合ったものを選ぶようにしたいですね。
そこで今回は、「日焼け止め大解剖スペシャル」と銘打ち、前編・後編にわけて日焼け止めの基本から種類、選び方までわかりやすくご紹介いたします!前編の今月は、どんな日焼け止めにも共通する用語や数値を解説していきますね。
SPFとは?
SPFとは、SPF=Sun Protection Factor(サン プロテクション ファクター)の略称。シミやそばかすの原因となる、紫外線B波を防止する力を数値で表したものです。
数値が高くなるほど、お肌が赤くなってヒリヒリする“サンバーン”を起こすまでの時間を伸ばすことができます。私たち日本人のお肌は、何も塗っていない状態だとだいたい25分ほどで赤くなると言われています。
たとえば、SPF50と表示された日焼け止めの場合、
SPF50×25分=1,250分(20.8時間)
サンバーンを20.8時間防ぐことができることになります。
ただここで注意したいのは、SPFが高いとそれだけお肌に負担がかかる、ということです。
もちろん、生活の中で衣服と擦れたり汗や水で落ちたりすることはありますが、理論上は通勤通学程度の外出であれば、そこまで高いSPF値は必要ないと言えます。
PAとは?
PAとは、Protection Grade of UVA(プロテクション グレイド オブ UVA)の略称。シワやたるみの原因となる紫外線A波を防止する力のことです。
プラス(+)の数が増えれば増えるほど、効果が強くなります。ここでもSPF同様、PA値が高いほど効果は高くなりますが、その分お肌への負担も大きくなります。
紫外線吸収剤と紫外線散乱剤
最近は「紫外線吸収剤フリー」とうたう日焼け止めが多くなってきましたね。
紫外線カット剤には、「紫外線吸収剤」と「紫外線散乱剤」があり、「紫外線吸収剤」を使わず、「紫外線散乱剤」を使用したものを「紫外線吸収剤フリー(ノンケミカル)」と言います。
「紫外線散乱剤」は、お肌の上で紫外線を跳ね返すタイプなので、刺激が少なく、敏感肌の方にオススメです。しかし、白浮きしやすく、お肌が乾燥しやすくなる点は注意が必要です。
【後編】に続く
コスメコンシェルジュ
飯野あゆみ
今まで1000名以上のお客様にアドバイスしてきた実績をもとに、多くのスキンケア商品を企画・開発。美容部員、エステティシャン、スポーツインストラクターなどの経験をもつ、お客様の美容と健康に向き合うスペシャリスト。趣味は空手、スノーボード、釣り、読書。