2023.02.15

美肌をつくるのは『菌』!?『美肌菌』の秘密を徹底解説!

いつまでも続くような寒さ厳しい日々でしたが、近頃はやわらかい日差しに春の気配を感じるようになりました。
朝晩はまだまだ冷え込むため、暖かくして体調を崩さないよう、お気をつけくださいね。

さて、今回はここ数年よく話題になる『美肌菌』について解説していきます。
ニキビを経験すると、「菌は悪者!」というイメージがあるかと思いますが、『美肌菌』はその名の通り、お肌に良い働きをしてくれる菌のことです。

どんな人のお肌にも存在している、この『美肌菌』を育て、健やかなお肌をつくっていきましょう!

美肌菌とは?

私たちの身体には約1,000兆個の菌が生息していると言われています。
菌が生息…と言うと、腸内細菌を思い浮かべますよね。しかし、腸ばかりでなく、私たちのお肌にも『常在菌』と呼ばれる菌が生息し、さまざまな働きをしています。
この常在菌には主に3つの種類があり、それぞれがバランスを保って共存しているのです。

・善玉菌(美肌菌)
美肌菌の代表は「表皮ブドウ球菌」。
皮脂や汗をエサにして、グリセリンや脂肪酸といった天然の保湿クリームをつくり出し、お肌を弱酸性に保ちます。これが皮脂膜となって、有害物質や外的刺激などを防ぐバリア機能としてお肌を守ってくれるのです。

・日和見菌
毛穴に住むアクネ菌です。
アクネ菌はニキビの原因にもなりますが、酸素のある状態ではほとんど悪さをせず、普段は表皮ブドウ球菌と同じくお肌を守る働きをします。
しかし、毛穴の出口が詰まり、酸素のない状態になると、アクネ菌が過剰に増殖し炎症を引き起こしてニキビとなってしまうのです。

・悪玉菌
悪玉菌の代表は「黄色ブドウ球菌」。
お肌に存在しているだけでは問題ありませんが、お肌がアルカリ性に傾くと増殖して、バリア機能が低下します。
そのバリア機能の低下が、さまざまな肌トラブルを引き起こす原因となってしまうのです。

美肌菌を減らさないために

健やかなお肌のためには、常在菌のバランスを乱さず、美肌菌を減らさないことが大切です。
美肌菌を減らさないためには、3つの基本をおさえてくださいね。

基本1.クレンジングや洗顔のゴシゴシ洗いはしない
クレンジングや洗顔でゴシゴシ洗ってしまうと、角質と一緒に美肌菌も必要以上に洗い流されてしまいます。やさしく手短に洗いましょう。

基本2.乾燥させない
乾燥したお肌はアルカリ性に傾き、黄色ブドウ球菌(悪玉菌)が活発に働いてお肌の炎症やかゆみなどを引き起こします。水分と油分の補給をしっかり行いましょう。

基本3.適度な運動と食事
表皮ブドウ菌(美肌菌)は汗や皮脂をエサにしているため、汗をかくような適度な運動は美肌のためにもオススメ!
また、バランスの良いお肌は、バランスの良い食事でつくられます。偏りのない食事を心がけましょう。

この記事を書いたのは
株式会社ピカイチ
コスメコンシェルジュ
飯野あゆみ
株式会社ピカイチ<br>コスメコンシェルジュ<br>飯野あゆみ

今まで1000名以上のお客様にアドバイスしてきた実績をもとに、多くのスキンケア商品を企画・開発。美容部員、エステティシャン、スポーツインストラクターなどの経験をもつ、お客様の美容と健康に向き合うスペシャリスト。趣味は空手、スノーボード、釣り、読書。

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