2019.08.20

効果的なニキビの予防法とは

日々のケアや予防をしっかりしていると思っていても、ニキビが繰り返しできているなんてことが起きていませんか?正しいと思って行っていたニキビの対策方法や肌質ごとの予防方法が、実は間違っているからかもしれません。

そこで今回このページでは、ニキビとはそもそも何なのか、ニキビ予防のためにできる生活習慣や肌質ごとの予防方法についてご紹介していきます。

ニキビとはどんなものなのか

でははじめに、ニキビとはいったいどんなものなのか、今一度見直していきましょう。

ニキビとは、尋常性ざ瘡という皮膚の病気を指し、思春期だけではなく、大人になってからもできるものです。

さらに、ニキビはできてしまう原因が一つだけではない上に、種類もさまざまなものがあります。そのため、原因や種類によって改善すべき対策方法や予防方法もかわっていきます。

したがって、ニキビはさまざまな原因によってでき、症状や原因によって対策方法や予防方法が異なる、どの世代の人々でもなりうる皮膚の病気といえます。

ニキビの出来やすい部位とは

そしてニキビは体のさまざまな部位にできます。

中でも、もっともできやすい部位が顔で、顔のさまざまな場所にできてしまいます。思春期はTゾーンと呼ばれる額や眉間、鼻、ほほが挙げられ、大人の場合はUゾーンと呼ばれる口周りや顎、フェイスラインなどと年代によってニキビができる場所が異なります。

そして、ニキビは顔以外の部位では、背中やデコルテなども挙げられます。

いずれの箇所もニキビができてしまったときは、すぐに対策や予防をしていくことが大切です。

ニキビの出来る仕組み

そして、ニキビができる原因を改めて確認した上で、仕組みを見ていきましょう。

まず、ニキビができる原因ですが、先ほどもお話ししたように、ニキビはさまざまな原因でできます。

思春期の場合は、成長ホルモンや性ホルモンの関係で皮脂の過剰分泌が原因でニキビができますが、大人になってからのニキビの原因はさまざまです。その中でも多いのが、ホルモンバランスの乱れです。

睡眠不足や不規則な食生活など、生活習慣が乱れることや、過度なストレスによってホルモンバランスが乱れてしまうと、お肌のターンオーバー乱れ、ニキビができやすい環境になります。
そして、思春期ニキビも大人ニキビも下記の仕組みでニキビはできていきます。

何らかの原因で過剰分泌された皮脂や古い角質などが毛穴に入り込み詰まる
毛穴内にある皮脂をエサにアクネ菌が増殖する
毛穴内で炎症が起き、赤みを帯びる、もしくは膿がたまってしまうといった症状が起こる

以上を見ての通り、ニキビができる原因や仕組みを辿ってみると、さまざまな要因が重なっていることがわかります。

そのため、ニキビを予防し、ケアしやすいお肌にするためには、さまざまなポイントを見直していく必要があるのです。

ニキビの種類

そしてニキビは大きく「白ニキビ」、「黒ニキビ」、「赤ニキビ」、「黃ニキビ」「しこりニキビ」の5種類あります。
それぞれ種類ごとに特徴などお話ししていきたいと思います。

白ニキビ

白ニキビとは、ニキビの最初の段階の状態のニキビです。
毛穴の中に皮脂がたまり、皮膚が白く盛り上がっているため、ザラザラと盛り上がっているのが特徴です。
白ニキビは、まだ炎症を起こしてない状態です。炎症を起こす前のこの段階でケアや予防をしていけば悪化することはありません。

黒ニキビ

黒ニキビとは、白ニキビの状態で皮脂が溜り、毛穴が少し開いた状態です。
毛穴が開いた部分の皮脂が空気に触れることで酸化し、黒く変色してしまっていることが黒く見える原因です。
色を見て重症化していると思う人も多いと思いますが、黒ニキビもまた、炎症を起こしてない状態です。
そのため白ニキビ同様ケアや予防をしていけば悪化することはありません。

赤ニキビ

赤ニキビとは、炎症を起こし赤く腫れ上がった状態のニキビです。
毛穴内にある皮脂をエサにアクネ菌が繁殖したことが原因で、炎症を起こし赤く腫れ上がる、重症化したニキビともいえます。
そして痛みやかゆみを伴いことが特徴として挙げられます。
そのため、うっかり潰してしまうことなど刺激を与えないことに加え、日々のケアや予防を行っていかなければなりません。

黄ニキビ

黃ニキビとは膿ニキビとも呼ばれている、赤ニキビがさらに悪化し、黄色い膿をもった、重症化したニキビです。
赤ニキビの炎症がより激しくなることで、炎症を抑えようと白血球の一種が集まった残骸が膿となっている状態です。
そして黃ニキビもまた、痛みを伴うだけではなく、赤ニキビより潰れやすい状態となっています。
そのため、うっかり触って潰してしまわないように、もっとも扱いに注意を払うべきニキビともいえます。それに加え、赤ニキビ以上に日々のケアや予防を行っていかなければなりません。

ニキビを予防する生活習慣

ニキビとはどんなものであるのかを、さまざまな視点で確認したところで、ニキビを予防するための生活習慣についてお話ししていきたいと思います。
先ほどもお話ししたように、ニキビの原因はさまざまなものがあります。
日々生活している上で、何気ないことを見直し、改善していくだけでもニキビケアや予防へとつなげることができます。
今回はその中でも見直してほしい5つのポイントをご紹介していきたいと思います。

スキンケアやメイク時にお肌に刺激を与えない

まず1つ目はスキンケアやメイク時にお肌に刺激を与えないことです。
スキンケアやメイクをする際に使用している化粧品やその使い方がお肌の刺激になっていることが、ニキビの原因の一つとして挙げられるものです。
その理由は、お肌の状態に加え、ニキビの種類によっても使用する化粧品やケア方法が変わってくるためです。
そのため、ニキビを改善しようと刺激の強い洗顔料やゴシゴシと摩擦をかけて洗ってしまうと、かえってニキビが悪化し、繰り返しできやすいお肌になってしまいます。
したがって、ニキビを予防し、ニキビができても治りやすいお肌に改善していくためには、スキンケアやメイク時には、お肌に刺激を与えないようにすることが大切です。

肌着やタオルなどを清潔にする

2つ目は肌着やタオルなどを清潔にすることです。
肌着は日々背中に直接触れるものですが、長時間着用すると、汗などが生地に残ることによって雑菌が発生しやすい環境になってしまいます。
そして日々顔を洗顔するときなどさまざまなシーンで使用されるタオルは、一度使用すると雑菌が付着した状態になり、再度使用する、もしくは乾燥したあとに使用してしまうと、お肌に雑菌が付着し、お肌を整えていてもニキビができやすい環境となってしまいます。
ニキビを防ぐ、もしくは改善するためには、日頃肌着やタオルを清潔に保っていくことが大切です。
肌着やタオルは、綿などのふんわりと柔らかく、優しい天然素材を使用し、汗をこまめに拭き取るように努めて行きましょう。
せっかく摩擦に気を使って洗顔をしてもタオルでこすってしまっては台無しです。タオルで水気を取るときは、清潔なタオルで軽くおさえるようにしましょう。

規則正しい生活で睡眠時間を確保する

3つ目は規則正しい生活を心がけ、睡眠時間をしっかりと確保し、睡眠の質にも目を向けることです。
ターンオーバーが乱れてしまう最大の原因は、生活のリズムが崩れてしまうことです。
その中でもっとも影響あるものが睡眠です。
睡眠は体や脳を休めているだけではなく、実は細胞の活動がもっとも活発になる時間でもあります。
そのため睡眠時間が短くなったり睡眠の質が悪くなったりすると、規則正しく行われていたターンオーバーが乱れ、ニキビができやすいお肌の状態になってしまいます。
お肌のターンオーバーが乱れないように予防をする、もしくは乱れた状態を改善するためにも、まず睡眠自体を見直していきましょう。
十分な睡眠時間が取れているのか、睡眠の質は悪くないのかを一度考えてみてください。
質の良い睡眠が取れるように、リラックスした状態で眠りにつくことを心がけ、睡眠時間が得られないときは、日々の生活のリズムでどこか改善できるポイントがないかを探したりすることも一つの手です。

湿度を一定に保つ

4つ目は湿度を一定に保つことです。
大人に多いニキビができてしまう原因として、実はお肌の乾燥が挙げられます。
お肌は日々過酷ともいえる外部刺激にさらされています。紫外線、アレルゲン、ホコリやチリ、そしてエアコンなどの外気の乾燥。
お肌にとって最適な湿度は、50%~60%といわれています。湿度が低すぎるとお肌は乾燥し、カサつきやかゆみが現れます。湿度が高すぎるとダニやカビが増え、お肌にアレルギーを引き起こしてしまうことも考えられます。
どちらの場合もお肌本来の働きが悪くなってしまいます。
加湿器や除湿器などを上手に活用して、ニキビ予防のためにも湿度に気を配りましょう。

バランスの良い食事をとる

最後はバランスの良い食事をとることです。
生活習慣の中で、睡眠と同じくらい見直してほしいものが食生活です。
日々ケーキやチョコレート、アルコールなどの糖分の多いもの、スナック菓子やインスタント食品、ジャンクフードなどの脂質の多いものを摂取しすぎると、皮脂の過剰分泌を引き起こしやすくなってしまいます。
そのためニキビ予防やケアのためには、タンパク質をはじめ、ビタミン類(B群、C、Eなど)、食物繊維、ミネラル、乳酸菌などをうまく取り入れていきましょう。
日々栄養素や食材など、バランスの良い食事を心がけていくこともニキビ予防ではとても大切なことです。

肌質別のニキビの予防改善とは

予防方法を確認したところで、最後は肌質別のニキビの予防、改善についてお話しします。
予防方法は、肌質によっても少し変わってきます。十分に予防効果を高めるためには、肌質も考慮に入れると良いでしょう。

では、脂性肌、乾燥肌、混合肌、普通肌の4種類ごとにニキビの予防や改善について見ていきましょう。

脂性肌

脂性肌は皮脂量、水分量とも多い肌質のことを指します。脂性肌は思春期から20代前半に多い肌質です。

特に、皮脂の分泌が多いため、毛穴の開きが目立ち、毛穴に皮脂が詰まりやすいためニキビができやすいお肌です。

したがって、脂性肌のニキビ予防、対策の基本は「お肌を清潔にし、過剰な皮脂を毛穴に詰らせない」ことです。

一日2回洗顔料を使って丁寧に洗顔をします。さらにはバランスの良い食生活を送るなど過剰な皮脂分泌を促さないような対策を行い、ニキビを予防していくように心がけていきましょう。

乾燥肌

乾燥肌は名前の通り、皮脂の分泌が少なく、水分量も少ない肌質のことを指します。乾燥肌は大人に多い肌質で、加齢とともに増える傾向にあります。

皮脂量が少ないため毛穴は目立ちませんが、カサつきがあります。角質層の水分量も少なく、皮脂膜も不十分なことから外部刺激を受けやすく、肌トラブルが起こりやすいお肌です。
お肌を守ろうとして角質層が厚くなり、毛穴を塞いでしまうことでニキビを作ってしまいます。

したがって、乾燥肌のニキビ予防、対策の基本は「水分と油分をしっかり補う」ことです。

洗顔から保湿に重視し、化粧水で保湿し、クリームでしっかりフタをすることで保湿を持続させることを意識した対策を取り入れ、予防していきましょう。

混合肌

混合肌は名前の通り、乾燥肌の部分と脂性肌の部分を持っている肌質を指します。

主に、Tゾーンは脂性肌、Uゾーンは乾燥肌の場合が多いです。そのため、混合肌のニキビ予防、対策の基本は「部位によってスキンケアを変える」ことです。

日々の生活習慣でニキビの原因となる行動をしていないか、そしてスキンケアも正しく行えているのかを見直し、対策として取り入れていきましょう。

普通肌

普通肌とは、お肌の水分量、油分量のバランスが良く、ニキビや肌トラブルが起きにくいお肌です。そのため外部刺激の影響も受けにくく、気温や湿度にも柔軟に対応できる健康なお肌です。
しかし、ストレスや環境の変化で、お肌は乾燥肌に傾いてしまうこともあります。そのため基本のスキンケアを心がけるようにしていきましょう。

敏感な状態のお肌

敏感肌というと肌質のように感じますが、本来、敏感肌という肌質はありません。

お肌が敏感な状態になることは、どの肌質にも起こり得ることで、季節の変わり目、女性の場合は生理前、ホルモンバランスやストレスなどから一時的にお肌が刺激に弱く合っている状態などをいいます。

ほとんどが、お肌の乾燥からくるもので、バリア機能の低下から外部刺激からお肌を守れないため、少しの刺激にも過敏な状態をいいます。

そのため、ニキビをはじめとするあらゆる肌トラブルがおきやすいため、とにかくお肌に「刺激を与えない優しいケアを徹底する」ことが重要です。

スキンケアアイテムや洗顔料を取り入れるときも低刺激のものを選ぶ、全ての行程を優しく行う、そして紫外線をはじめとするお肌への刺激を予防していくことなどを、自身の肌状態の様子を見ながら取り入れていきましょう。

まとめ

今回はニキビの予防をテーマにさまざまなことをお話ししていきました。
ニキビとは何か、さらには予防や対策でできること、さらには肌質別にどのようなことを注意していけば良いか、見えてきたと思います。

ニキビの予防や対策について悩んだときは、この記事を参考にしていただけたら幸いです。

この記事を書いたのは
株式会社ピカイチ コスメコンシェルジュ
飯野あゆみ
株式会社ピカイチ コスメコンシェルジュ<br>飯野あゆみ

今まで1000名以上のお客様にアドバイスしてきた実績をもとに、多くのスキンケア商品を企画・開発。美容部員、エステティシャン、スポーツインストラクターなどの経験をもつ、お客様の美容と健康に向き合うスペシャリスト。趣味は空手、スノーボード、釣り、読書。

黄ニキビの原因や治し方とは
男性にニキビができる原因